【新唐人2015年07月03日】中国株の暴落が続いています。中国証券当局はすでに様々な措置を打ち出しましたが、いずれも功を奏していません。7月2日、当局は悪意ある空売りを徹底的にたたくと表明しました。では、空売りをしているのは一体、誰なのでしょうか?
中国では人民元で取引するA株が暴落しています。6月15日から7月2日までで、上海総合指数は5178点、24%も下落しました。時価総額で18兆元に達します。フランスの株式市場が丸ごと、消えたのと同じです。
当局は7月1日の深夜から3つの対策を打ち出して、4000ポイント割れを防ごうとしましたが、そのかいもなく、翌日、上海総合指数は4000ポイントを割りました。
中国証券監督管理委員会 CSRC
1 クローズポジション基準の緩和
2 取引手数料の引き下げ
3 証券会社の融資ルート拡大
7月2日の夜、当局は、市場が操縦された疑いがあるとして、調査を始めることを発表しました。特に、悪意ある空売りを徹底的にたたくと強調しています。
実はすでに市場では、ゴールドマン・サックスなど海外投資機関によるA株の空売りが暴落を招いたとの噂が流れていましたが、当局はこれを否定しています。
今回の空売りについて、中国の有名な大学教授5人は7月2日、「十分な資金と豊富な経験があり、特に指数先物(しすうさきもの)やETFを利用するなど、複数犯によるプロの仕業だ」と指摘しました。
この暴落については、「よくて株式市場が死に、最悪だと社会の混乱を招く」と述べ、「このパワーは海外ではなく、国内から来ている」と断言しました。
また中国のネットには、「単純な株式問題ではなく、背後に激しい政治闘争がある。混乱を招き、改革を阻むのが狙いだ」との発言が見られます。有名な学者、呉稼祥(ご・ぐしょう)氏も同感だと述べました。
ただし海外メディアから見ると、中国の株式市場はそもそも政府に制御されています。ネットでは、「株価暴落の背後には黒幕がいる」、あるいは「さらに下落したら、証券当局を警察に通報するぞ」といった皮肉の声も聞かれます。金融の暗闘で最も犠牲になるのは、中間層および下層の庶民です。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/07/03/a1207861.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)